綺麗な歯並びに憧れ、ローンで歯列矯正したが、治しても誰も気にかけていない

私はもともとルックスなどにそんなに悩みは抱えていないタイプでした。

 

しかし、生きていくにつれ周りの人たちの意見や流行り、キラキラして生きている人へのジェラシーと呼んでいいのか、なんとも言い難い感情に襲われて今まで気にならなかった身長、体型、体臭までも気になりだしてきた時期がありました。

 

特に歯並びにはとてもコンプレックスを感じ、人前で大きな笑顔はもちろんニッコリ微笑む程度の笑顔でも歯が見えるような表情はなるべく避けるようにしていました。

 

もともと、自分らしく在ることやいることにすごく関心があったので、笑いたい場面で笑えないのはストレスでもあるし、歯並びがいいほうが優れているというような世の中の流れに憤ることもありました。

 

しかし、それと同時に綺麗な歯並びに憧れもありました。

 

そこで思い切って歯列矯正をすることにしました。

 

そのころ私は高校を卒業したばかりでお金もなく、両親にこのようなお願いもできずに、ローンを組んで始めることにしました。

 

金銭的なお願いができない代わりに、ローンの名義人にだけはなってもらいました。

 

それから、やく3年の治療期間を経て歯並びは綺麗になりました。

 

綺麗な歯並びになった僕は、友達やその当時の職場の人たちに褒めてもらえると思い意気揚々としていましたが、一向に誰からも歯並びのことには触れられません。

 

なぜだろうと思って考えていると、僕はもともと歯並びに悩みがあったころからの習慣でなるべく歯が見えないような話し方、表情の作り方を無意識にしていたので、誰も僕が歯並びを気にしてそれを綺麗に治したことなんて気にかけてはいませんでした。

 

しかし、私は誰が私の悪かった歯並びを馬鹿にして笑ったのかを覚えています。

 

そのとき、世間は無責任に人を傷つけているに、おそらく私も同様に誰かを無責任に傷つけているのだと思いました

 

傷つけた覚えているはずもなく、その人の心の傷をケアする責任をとるはずもなく、そういった行動に出ているのだと。

 

人のことは大切にし、そして人にも大切される。

 

歯並びを治したことによってもちろんいろんなことに自信とやる気はでましたが、なにより社会が作ったルックスの良し悪しの物差しのくだらなさも感じました。

 

ブランド品や高級車といったようなものと同じで、見た目のルックスに心を奪われるあまりに顔や体の整形を繰り返すようなものなのかと思います。

 

もちろん、歯列矯正には歯並びをよくすることで磨きやすくなり、虫歯の予防につながるといった、健康面での理にかなったこともあります。

 

気にならなかったことが周囲やメディアの情報、指摘によって急に気になり出すということを繰り返すと心がどこかに持っていかれそうな気分になります。

コメントは受け付けていません。