堅実な母が詐欺被害に。父の退職金を含むすべての貯蓄がなくなりました

やはり、父の死が一番の出来事です。

 

2000年に詐欺被害が発覚したとき、父は退職金を含むすべての貯蓄がなくなってることを知りました。家計をすべて母に任せていた結果です。

 

母は元々は堅実な人です。十数年来の知人が途中から巧妙に仕掛けてきて、すべて奪われました。

 

父は問題に背を向け、「死んで終わりにする」と言うようになりました。

 

母は、家を手放すことを嫌がりました。

 

支払いは父の年金と私の収入でずっとまかない、父には現実のキツイ話は聞かせないようにしていました。

 

でも、2013年秋、税務署が誤って自宅を競売にかけてしまい、立ち退くことになりました。(私は、離れて暮らしていてこのことは聞かされていませんでした。)

 

2か月ごとに1回は帰省していましたが、10月に帰った時、父が急に老いたように見えました。肌がカサカサで白っぽくなっていました。

 

12月に帰った時は、お休みが1日で日帰りでした。自宅には3時間ほどしかいられませんでした。

 

帰ろうとしたとき父が玄関口まで来て聞いてきました。「今のところ(職場)で、1番上になれたのか?」

 

私は、「上に2人いるから、心配ないのよ」と答えました。後で考えれば、父は、反対の意味の答えが聞きたかったのだと思います。

 

お正月には兄が珍しく帰省し父に婚約者を紹介しました。父は「良かったなぁ」と何度も言っていたそうです。

 

1月15日の立ち退きの日、父は亡くなりました。

 

後日、競売の購入者と税務署の職員がそれぞれ謝罪に来たそうです。

 

購入者は不動産会社で、父に脅しの電話をかけてきていたそうです。(巻舌で)「立ち退きの日に若い衆を連れて重機で乗り込むぞ」と税務署の来た方はもちろん一職員です。

 

競売に掛けたのは誤りだった。でも元に戻すことは出来ない。裁判をおこし取り戻して下さい」と言って帰ったそうです。

 

現在、母は、自宅からほど近い場所で暮らしています。

 

古いけれども中は改装されきれいなお部屋で、間取りは3Kで広い納戸付き。一人で暮らすにはちょっと広い感じです。「おとうさんもここで暮らせたら良かったねぇ。」と話しています。

 

立ち退きの話を兄や私に話してくれていたら、父を先に避難させて当日を家で向かえることは避けられたのにと残念でなりません。

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