両親とも暴力、賭博、家出、浮気、借金、荒廃した家庭で育ち授業料を滞納し大学を中退

おかしな論、とは少し意味合いがズレるかもしれません。ただ、わたしはひとつだけ常に思っていることがあるので、この機会に書かせていただきます。よく人は努力しろ、積み重ねていけば、思考は現実化する、といいますが、わたしはそれを自ら体験した結果、嘘だ、という結論に達しました。

 

わたしは学生時代勉強もしました。体が小さく弱かったために、スポーツにも取り組みました。また、他人にはあまりいえるものではありませんが、引っ込み思案で女性に縁がないため、いわゆるナンパみたいなものをやったこともあります。

 

しかし、誰ひとりとしてわたしを振り返ってくれる女性はいませんでした。わたしは小説家です。ちゃんと商業本も出版したことがありますし、新聞に自分の顔写真も載り、書評価によるレビューもでました。なぜ、小説でデビューすることができたのか? それはわたしが努力をしたからにほかならないと思います。

 

そもそも両親とも暴力、賭博、家出、浮気、借金等、荒廃した家庭で育ちながら、わたしが大学まで出られたのも、わたしの努力のたまものだと思われます。高校は県内のひどく低い偏差値のところへ行ったのですが、推薦入学を除けば、わたしが学年でいちばんよい大学に入ったと思います。

 

しかし、事件が起きました。そういう親だったので、授業料を滞納してしまい、学生課に呼ばれたのです。大学入学には保証人が必要で、わたしはそれを親戚のある方に頭を下げて頼みました。学生課は、授業料が振り込まれていないので、まずわたしの実家に連絡しましたが、すでに両親とも離婚、行方不明になっており、連絡がとれず、今度はその保証人の親戚の方に電話をしたのですが、「〇〇さんのところとはうちは関係がない!」といって、電話を切られた、とのことでした。

 

開口一番言われたのは、「おまえの家はおかしいんじゃないのか?」という言葉でした。さらに、「授業料を払えないってことは大学在籍は不可能ってことなんだ、君はうちの大学に相応しくないのじゃないか?」とほとんど恫喝されるように怒鳴られました。

 

わたしは売り言葉に買い言葉で、「やめます」といいました。わたしはせっかく受験勉強をして、入った大学を中途退学しました。これはひとつのエピソードに過ぎません。このようなことがこれまで仕事上でも、何回もありました。

 

でも、家のことは他人にはいえません。家のことを理由にして、おまえは逃げている、と非難されることを、わたしは知っているからです。よく小説や映画などで描かれることですが、あることをしでかすと、それをまたしでかしてしまう、という連鎖をわたしは信じています。

 

それはいくら努力しても、脱け出すことができないのです。もう、安心だ、と思っても、それがまたやってきます。なかなか他人に打ち明けられない話は、このことでしょうか。

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