資金流用のため帳簿内容違法申告で脱税した上司を密告したらパワハラにあい不眠症、鬱病に

私は田舎の穏やかな土地に生まれ世代的にもそれほど競争心の強くない時期に育ったせいもあり、また、たまたま周りにもおおらかな人たちが多かったのか、幼いころには不思議にいじめというものが少なかったような気がします。

 

例えば、15~16歳上のいわゆる団塊の世代の世代の中では自然に競争心がついて、反面いじめなども起きやすかったのではないか、と想像します。また、私自身も人とのコミュニケーションが苦手で、積極的に他の人と交流しようとしなかったのもいじめられなかった原因になっているのかもしれません。

 

おとなしい性格でしたが力は強く、勉強もそこそこできたのでいじめの対象にならなかったのでしょう。でも、子供の頃にいじめの体験がなかったというのもいいことばかりとは言えません。 大人になってからいじめを体験すると、その対応の仕方に戸惑い上手く立ち回れなかったのが今となってはアダになったのか、と思うこともあります。

 

大学を出て地元の会計事務所に就職し、いろいろな経験をしながらも、まあ平穏に20年以上働いていました。 15人そこそこの小さな事務所だったせいもあり、のんびりとマイペースで仕事していたように思います。しかし、だんだんとその事務所の雰囲気も悪くなってきた気もしてきました。

 

私の上司であった当時の所長は人一倍コンプレックスが強く、見栄っ張りでそのくせ仕事は全くできない人物でした。 なにしろ、税理士でありながら自分の会社の申告書の検算ができないので、こっそりと私が直していたくらいです(これは当時の事務担当の人が頼んできたので当人はいまだに知らないはずです)

 

嘘のように思われるかもしれませんが、税理士の中には全く実務の計算ができなくてもコンピュータと担当者任せで乗りきっている方が実在します。

 

ある時期、この所長税理士の仕事ぶりというか、生活態度はどう考えても常識外れのデタラメになっていました。出張の予定と言いながら私用で旅行に行くのは日常茶飯事。まともに出勤する日の方が少なかったくらいです。

 

まあ、職員としては上司がいない方が気が楽ではあったので良かったのですが、そのわずかしか出勤しない仕事でも目に余る行動をとりだしました。 租税回避という言葉は一般にはあまり馴染みがないかもしれませんが、いわゆる脱税です。 

 

資金を流用するために帳簿の内容を偽り何年も違法な申告を続けていました。 一回も出勤していない奥さんに給料を払っているのは序の口で、明らかに私物と言えるものの経費を計上(男性用かつらとか)したり、友達に会いに(愛人?)いく韓国旅行の費用を計上したり、やりたい放題でした。

 

それが正義であったのか、間違いであったのか今となってはわからないのですが、当時の私にはそんな所長税理士の生活態度がどうしても我慢できずに、とうとうある手段に出ようと決心しました。

 

国税局への密告です。男らしくないとは思いながらも匿名で事実を洗いざらい書き出し投書しました。はたして、2~3か月後税務署の特別調査が入り、かなり厳しい指摘を受けました。 

 

しかしながら、悪運が強いのでしょうか、その時には税理士法人化していて、同僚の税理士に権力者がおり、ほとんどお咎めを受けることなく軽い処分で終わりました。

 

私としては内心とても残念だったのですが、これは仕方ありません。何事もなかったかのようにそれ以後も業務は続きました。問題はその後です。悪いことはできない、というか(私自身は決して悪くはなかったとは確信していますが)おそらくその密告がばれてしまったのでしょう。

 

手の平を返したように所長税理士の私に対する態度が一変しました。事あるごとに上げ足をとられては人前での罵詈雑言の日々が続きました。他の職員が気の毒そうに見ているのが分かるほどでした。

 

いじめ、というか立派なパワハラです。もともといじめられた体験があれば、免疫があったのでしょうが、幸か不幸か仕事でもあまり失敗したことがなく、叱られた経験さえなかった私は途端に不眠症になってしまうほど悩んでしまい、ついにはうつ病による休職に追い込まれました。

 

うつ状態により休職を、という診断書を持って行った時の言葉は今でも忘れられません。「こんなもん持ってきて、お前さぼるつもりか、休みたかったら明日の朝礼で皆の前で土下座せい!」

 

次の日、出社しませんでした。 結局半年後に退社。今でも悪いことをしたとは思ってないのですが、その後の生活の困窮を考えると後悔する毎日です。

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