あがり症で胸痛と動悸のため保健室に運ばれ原因不明の若年性高血圧で降圧剤を飲んだ

こんにちは。お世話になります。今回コンプレックスについてお話させていただきます。私は、ひどいあがり症です。それをはじめて強烈に自覚したのは、中学2年生の多感な時期でした。

 

国語の時間に本読みを当てられ、席をたち読み始めたのですが、「芋」という漢字がでてきたくだりで、声が出なくなってしまったのです。「芋」が知識として読めなかったのではなくて読むのにとても強い抵抗を感じたというのでしょうか。

 

国語の先生が「いも!」と代わりに読んでくださりその場は過ぎました。その瞬間から私の人前での本読みの苦労が始まりました。本来の私は、小さいころから本が好きでしたし、人前で発言したり、本を読んだりするのも得意としていて、その頃の係も国語委員として活躍していたくらいでした。

 

当時学校では、恒例の早読み大会というのがあったのっですが 長文をミスなく読みトップにたつなど、本読みに対してなんの嫌悪感もなくいきていました。それなのに、その国語の授業の本読みの一件以降、授業中に本読みがあたらないように、小さくなっていました。

 

当てられたら最後、頭がシーンと何も考えられなくなり、手はぶるぶる震え、気分が悪くなり立っていられなくなることもしばしばありました。

 

高校に入っても、ひどくなるばかりです。元々、まじめにコツコツ勉強するタイプでしたから、成績もよかったので進学校に入りました。将来、学校の先生になりたいという夢も持っていましたしそれなりに頑張っていたつもりでした。

 

けれど、本読みの時のあのつらさは、常に襲ってきてひどいときは、胸痛が起きるほどの動悸のために保健室に運ばれたり、17歳の時には、原因不明の若年性高血圧と診断され降圧剤を飲んでいました。当時ひどいときの血圧は、170/100mmhgくらいに上がっていました。

 

そのため、高校入学と同時に始めた剣道も、好きだったマラソンもドクターストップでできなくなってしまったのです。同時に勉強のやる気も起きなくなり成績は下がる一方でした。

 

両親は、病気のことを理解はしていましたが、体が弱いと思っているだけで、その原因を探ろうとはしませんでした。でも、私には、ぼんやりとですがこの原因が、ストレスにあることを理解していました。

 

けれど両親には、言えなかったのです。自分で何とか解決するしかありません。当時、あがり症克服のプログラムの最先端の本「森田式克服法」だったと思いますが 書籍を買い必死で読み、実践もしてみました。

 

さすがに街頭に立って大声を出すことはできませんでしたが、自分にできることはやりました。通学路にある。お地蔵さんや祠があれば、どうかこのあがり症をなおしてくださいとお願いしたりしていました。必死でした。

 

ただ、努力が報われることはなかったのです。友人とのおしゃべりの時はリラックスしているし体育祭の応援や文化祭での出し物など率先して人前で平気で踊ったりできる子でもあり、授業の時の冷や汗かいてびくびくしている自分とのギャップが大きすぎて自分の中に二人存在しているような感覚でした。

 

こんな高校生活を送り、私は看護師になるべく専門学校に入学しました。学校の先生の道をあきらめたのです。先生になると生徒の前で本を読まないといけないという恐怖からです。

 

看護師になろうと思ったのは、母親が入院中に付き添わないといけなくなったのですが、私しかいなかった母親の入院している病院から高校に通いました。付き添いしながら学校に通っている間、看護師の仕事をみていて素晴らしい仕事と思うようになっていったからです。

 

母は若くて亡くなってしまいましたが看護師になって患者さんを母親と思って生きようと決めたのです。そして専門学校に入り卒業し、就職しました。はじめての就職先は県内の救急医療の最先端の病院でした。

 

看護師の仕事は、大好きでした。救急看護師も私の性格に合っていました。たくさんの高度な知識、技術、看護を学ぶことができ それは、今でも私の財産となっています。

 

私は、同時期に入職した人たちよりもかなり早く主任になり目の前には、看護師長(当時は看護婦長)のキャリアアップが待っていました。けれど、私には、人知れず悩んでいることがありました。

 

いまいましいあがり症の悩みです。責任とともに次々と試される場面が押し寄せてきたのです。このまま看護師長にでもなれば、大変なことになると考えて、結婚、出産を理由に退職してしまったのです。

 

あがり症の悩みを解決できないまま、自分で運命を変えてしまったのです。それから、看護師としていくつかの病院に勤めましたが、この悩みのために多くのことをあきらめてしまいました。

 

数年前に「あがり症克服」という講座に通い、発声方法や、皆の前での発表体験をくりかえす訓練をしていただき、通っている方の多さに安心を覚え、はじめはかなり緊張もしましたが少しずつリラックスできている自分を自覚できたり、人前での発表時にも聞いておられる人の顔を確認できたりと余裕がでてきたのです。すごい進歩です。

 

もっと早く知っていれば こんなに苦労せずに、夢もあきらめることなかったのにと 悔やまれることもありますが、今だからこそ出会うことができたのだと思っています。

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