受動意識仮説。無意識が勝手に行動し、自分がやったと思い込んでいる

都市伝説や陰謀論の類いとは違っているかも知れませんが、ちょっと信じられないような話として最近気になっているのは、『受動意識仮説』です。

 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校のリベット教授が発表した1983年の論文によると、無意識は意識より0.35秒も早く行動を決めているとのこと。

 

教授は頭骸骨を切開したヒトの大脳・随意運動野に電極をつけて人差し指を曲げる運動に対する運動準備電位を計測しました。筋肉の動きは意識されたものなのかを確認する実験ですね。

 

普通に考えられている順番としては、
①指を動かそうと「意図」して
②指令が随意運動野に伝わり
③無意識のスイッチがONになって
④運動準備電位が発生。
⑤その結果、指が動く
ですよね。

 

しかし、実験の結果は、
①無意識のスイッチがON
②運動準備電位が発生(「意図」するより0.35秒前)
③ここでやっと指を動かそうと意図します。
④指令が随意運動野に伝わり、
⑤指が動く(「意図」の0.2秒後)。

 

この論文には、世界中の学者が驚いて追試も行われました。
しかし、誰が何度追試しても結果は同じで、現在まで反証されていないそうです。

 

この実験結果からすると、私たちは意識して行動しているのでは無く、無意識が勝手気ままにやっている行動に対して「自分が意識して行動したんだ」と思い込んでいるだけ、ということになってしまいます。

 

例えて言うと、昔、上野動物園に「おサル電車」というアトラクションがありました。電車の先頭車両には鎖で繋がれた猿が運転手として乗せられています。猿はレバーを動かして電車を操縦している気になっているでしょうが、実際に電車を動かしているのは離れたコントロールルームにいる人間です。

 

私たちの意識は、この電車に運転手として乗せられている気の毒な猿みたいに、自分の身体をコントロールしているつもりになっているだけ。本当のところは無意識が勝手に動かしている身体を見て感想を述べているだけの存在ということになるでしょう。だとしたら、成功するための行動に強い意識や根性なんて何の関係も無いというのは当然のことですね。

 

人の発言や行動は、本人が言ったりやってりしているのではなく、その人の背後にいる何かに言わされたりやらされたりしているんじゃないかなって考えることがあります。

 

当たり前のこととして誰も全く疑いを持っていないことが、本当は全然違っているのかも知れないって思うと、何だかワクワクしてきます。

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